アラブって結局どこの国の人? 中東ってどこ?

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のブログをアラブ世界や中東の情報に特化したものにしたいと思っていますが、ではまずアラブとは何か? から始めたいと思います。「アラブ」ってニュースなどでよく聞くけど…結局どこに住んでいる人なの? あれ? アラブって国のこと? 人種のこと? …ってフト思われる方も多いかもしれません。

「アラブ人」という書き方をしているサイトも多々ありますが、私自身は「アラブ人」という言葉は使ったことがありません。アラブというのはどこか1つの国に住んでいるわけではありません。アラブというのはアラビア語を話す国々に住んでいる人々の総称です。アラビア語が話されている国々はざっと以下のような感じ。

アラブがかなり広範囲にわたって住んでいることがお分かりになると思います。アラビア語って日本人からすればかなりマイナーな言語ですが、アラビア語を話せると実は世界人口の5分の1とコミュニケーションができるといわれています。

とはいえアラブに共通であるはずのこのアラビア語…実は国や地域によって方言があります。ですからアラビア語とひとことで言っても、アラブがすべて同じアラビア語を話すわけではありません。このアラビア語のややこしさについては、別の記事でアップしています。アラビア語だけで何記事もかけてしまうほど、アラビア語は一筋縄ではいかない言語なんです。トホホ…

2. アラブの宗教は?

よく誤解されている点ですが、アラブ=イスラム教徒ではありません実はアラブ世界は多宗教です。つまり、様々な宗教が入り混じっているということです。キリスト教徒もいれば、ドゥールーズ教徒やヤズディ教徒もいる。ただしイスラム教徒が圧倒的多数を占めることは確かです。そのためにアラブ=イスラム教徒というイメージが出来上がっています。

多宗教国家であるがゆえに、宗教的な争いが絶えません。宗教的なプライドがアラブ世界の発展を妨げているといっても良いと思います。私のような外部者からすれば、アラブって結局のところ、宗教が違っても似たり寄ったりの地元の習慣に従って生活してるよね…と思ってしまいます。

それに彼らの宗教なんて、結局のところ家族の伝統。イスラム教徒に生まれたから自動的にイスラム教徒になるし、キリスト教徒に生まれたから自動的にキリスト教徒になる。だから、宗教のことで威張る理由なんて何もないと思いますけれど…。でも現実は、宗教上のいざこざが圧倒的に多いのがアラブ世界。さらにイスラム教にもキリスト教にも幾つかの(幾つもの?)「分派」があり、宗派間の対立が根深かったりします。困ったもんだ…。

3. アラブの人種は?

さて、アラブ世界は他宗教である共に多民族でもあります。日本には日本人と呼ばれる人種しか基本的に存在しません(最近でこそ外国からの方々が増えていますが…)。でも様々な国をまたぐアラブ世界には、多種多様な人種が存在します。

例えばヨルダンを例に挙げると、ヨルダンで生まれた生粋のヨルダン人は20%ほどで、残りはパレスチナから移動してきたパレスチナ人が約80%を占め、その他に少数派のアルメニア人、カフカス地方を先祖とするチェルケスまたはシルカシア人などがいます。またここ10数年は、イラク人・シリア人も増えています。

なお「ヨルダンで生まれた生粋のヨルダン人」といっても、アンマンで生まれた City Boys/Girls もいれば、ワディラムなどの砂漠に住むベドウィン (遊牧民) たちもいます。こうした生粋のヨルダン人たちは部族ごとに分けることができ、部族間の結束が強い。そう、ヨルダンは部族社会なんです。

これ、日本人の感覚とはかなり離れています。例えば私の苗字は「木村」なのですが、日本全国に散らばる木村さんに特に親しみも感じないし、つながりもありません。でも部族社会のヨルダンでは苗字がとても大切な意味を持ちます。苗字を聞くとどの部族の出身かが分かります。そして部族内で結束しています。これについても、ネタがたくさんありますよ~。

このように人種・民族・部族が様々ですが、ヨルダンに先祖代々住んでいるアラブは国籍上はヨルダン人で、ヨルダンのパスポートを持っていますし、アラビア語を日常語としていて、同じような習慣に従って生活しています。なお難民として流入したイラク人とシリア人はヨルダン国籍は与えられません。

またヨルダンに住むパレスチナ人の中にはヨルダン人としては認められない人もいます。これは時々耳に挟まれるかもしれない「パレスチナ問題」が関わっているせいなのですが、これについてはまた別の記事で書きたいと思います。

さてヨルダン国内はまだ人種が少ない方です。シリアやイラクにはさらにクルド人、アッシリア人などもいますし、数え上げるともうきりがありません。シリアやイラクのクルド人問題も中東に影を落とす大きな問題です。こちらも機会があれば、別の記事で取り上げたいと思います。

アラブについてざっと説明してきましたが、じゃあ俗にいう「中東」ってなんじゃらほい? という話になると思います。

4. 中東ってつまりどこにあるの?

中東=アラブではありません。ではときどき耳にするあのきな臭い「中東」って一体どこなの? といいますと…下の地図をご覧ください。色がついた部分がいわゆる中東です。

中東にはイスラエル、トルコ、イランといったアラビア語が話されていない国が含まれます。つまり中東=アラブ世界ではないのです。中東には、モロッコやチュニジアなど北アフリカにあるアラブ世界は含まれていません。

アラビア語という共通の言語を持つアラブ世界が他宗教・多民族なのであれば、中東はトルコやイランやイスラエルを巻き込んでさらにパワーアップした他宗教・多民族・多言語のエリアとなります。そして残念なことに、中東にはいつでもネガティブなイメージが漂っていますね…。中東エリアに住む人たちは個性と自意識が強すぎるんですね。そして協調性がない(笑)。とはいえ、私にとっては中東ほど面白いところはない!

この中東という Wonderland (不思議の国) に足を踏み入れて13年…。この13年間中東の各国を訪れてきました。ざっと名前を挙げるだけでも、ヨルダン、レバノン、シリア、エジプト、オマーン、トルコ、イスラエル、イラン、サウジ…。ニュースで報道されるきな臭い中東のイメージとは違い、現地に住む人々はお茶目で、人懐っこく、人間味にあふれています。

さて今日はアラブとは? 中東とは? をテーマにざっと解説させていただきました。アラブ、中東、アラビア語とひとことで言ってもかなり奥が深い。このブログでさらに深く掘り下げてお伝えできればと思っております。そして、中近東の絶景ツアーは Picturesque Levent (https://picturesque-jordan.com/) までお気軽にお問い合わせくださいね♡

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こちら私のお気に入りの一冊! ↓アラブのメンタリティを痛快に解説↓ アラブ世界を旅する方やアラブにご関心がある方に絶対読んでほしい本です。

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A Wanderer in Wonderland – 大和撫子の中東放浪記
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