アラブ世界でよく耳にする “インシャアッラー” とは?

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このアラビア語を抜きにしてアラブ世界は語れない…。それほどアラブ世界に浸透しているこの言葉…それは「インシャアッラー」です。アラブ世界を旅する方、これだけでも覚えておかれると旅がかなりスムーズになりますよ! というのも、これを聞かない日はないからです。

これは直訳すると「God’s willing」、つまり「神のご意志なら」という意味です。もともとの意味は、私たちは命そのものを神に負っているので、すべては神のお許しのもとに…という敬虔な気持ちの表れのハズなのですが、アラブ世界では約束を守らないことの言い訳として頻用 (乱用?) されている感があります。

アラブ人にとって、安請け合いはお手のもの。そして約束や時間を守らないことは日常茶飯事。「OK, OK, 任せといて」と気軽に請け合ったあとは、待てど暮らせど行動に移す気配もない。約束を守らなくても全く気にしません。「神のご意志」じゃなかったわけですから! そういうわけで、”信頼”や”期待”という言葉は私たちの辞書から拭い去るしかありません。

「また明日ね!」「インシャアッラー」、「必ずお願いしますね」「インシャアッラー」…ここまではまだ分かりますが、タクシーの運転手なんかが「○○まで連れて行ってください」「インシャアッラー」…なんて言った時には、「それは神の意志うんぬんではなく、あなたの意志次第でしょ?」と突っ込みたくもなります。

ヨルダン時代の初期はそんな風に心の中で反発を感じつつも、この「インシャアッラー」を使うとうまく場を切り抜けられることに気づきました。 アラブ男性からしつこい誘いを受けて辟易したときなどは、「また会おうよぉ」「インシャアッラー」 (心では “いや、神の意志じゃないから会わへんけどね”) などという風に、かなり便利でした。

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アラビア語を話すようになって13年経った今、私の中でアラビア語が単なる音ではなく意味を持つようになりましたので「インシャアッラー」はとても大切な言葉になりました。「インシャアッラー」を使わない日はありません。もちろんアラブのように約束を守らないためではありません。念のため。

トルコではアラビア語は話されていませんが、イスラム教徒はアラビア語に多少なりとも接する機会がありますので、「インシャアッラー」というこの表現も知られています。私はトルコ人にはこれを嫌味で使うことがあります。相手がどうも信頼できないときなどに「インシャアッラー」とポソッと思わず口をついて出ることがあります。相手は苦笑い。ですから同じ「インシャアッラー」でもアラブとトルコ人の感覚には違いがあり、使うシュチュエーションによって、意味が多少変わります。

いずれにしてもアラブが大好きな言葉―それが「インシャアッラー」です。アラブ世界にご旅行に来られる方々は、旅行会社のドライバーが「明日10時にホテルでね」なんて言うきに、「インシャアッラー!」と言ってみてください。相手の顔がニマリとほほ笑むはずです。もちろんアラブたちがこの言葉の本来の意味を超えて、乱用していることもお忘れなく!

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