アラブは雪が大好き! ヨルダンで雪が降ったら…

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ルダンと聞いて、1年中暑い国を想像される方もいらっしゃるかもしれません。ところがどっこい、ヨルダンには四季がありますし、冬には雪も降るのです。中東の冬は思った以上に寒いのです。私が移住のためにヨルダンの地に降り立ったのは、2008年1月31日。

その日、なんとヨルダンは数年ぶりの大雪に見舞われており、空港は雪のために閉鎖されていたのでした。何も知らない私は、夕刻にアンマン空港到着。空港は午後からオープンしており、何も問題ありませんでした。

2008年1月31日に降った雪。この日にヨルダン入りしました。
ヨルダンの冬の風物詩とは?

ヨルダンではほぼ毎年雪が降りますが、年に数回と数はそんなに多くありません。雪に対する備えが何もないので除雪車などがあるはずもなく、チェーンもつけずスタッドレスも履かない車たちが、タイヤをきしませ、雪を跳ね飛ばし、スリップしながら走ります。雪が降るといつも、坂を登りきらない車続出、玉突き事故続出…。

子供たちは決まって外に繰り出します。四苦八苦している車たちに向かって、歩道の子供たちが雪を丸めて投げつけて喜ぶのも冬の風物詩。さらに子供のみならず、大人の男性たちまでもが嬉しそうに車に向かってポンポン雪を投げつけます。運転手たちもフロントに積もった雪を投げ返して応戦。何とも平和な光景が見受けられます。ま、事故も増えますがね…。

そしてヨルダンの石造りの家には断熱材も何も使われていませんので、すきま風が入ってきて本当に寒い! 特に古い家は、冬を過ごすには厳しい作りです。自宅に居ながら、モコモコに着ぶくれして山小屋にでもいるような姿です…。

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なぜアラブは雪が好きなのか

アラブは雪が大好き! これは多分…中東では雪が降るとはいえ、雪国のごとく頻繁に降るわけではないので降れば単純に嬉しいという理由、それから雪が降ると全てがストップするという理由からだと思われます。例えば、ヨルダンでは毎年雪が降るものの雪に対する備えは全くなされていないので、雪が降れば官公庁・会社・学校など全てがお休みになります。

なので、冬の時期のヨルダン人の会話と言えば雪の話題ばかり。降る? 降らない? 降る? 降らない?…という同じような会話が飽くことなく繰り返されます。英国人はいつも天気の話をしている、と言われますが、ヨルダン人も似たようなもんですわ。あ、そういえばヨルダンは英国の植民地でしたね。

こちらは2015年の雪の写真。

このようにヨルダンのアラブは雪を待ちわびます。実際に雪が降ると、自宅に監禁状態に置かれます。とにかく日常生活のすべてが雪でストップします。雪と言えば、全てが許される世界なのです。

もうこうなれば、腹をくくって自宅軟禁を楽しむしかありません。雪による自宅軟禁中、アラブたちがすることは…まず電話を掛けまくる。友達同士で雪の様子を報告し合い、家に食料はあるか、家の中は暖かいか、などなど…どの人ともひとしきり同じ話題(笑)。あと、Facebook などにそれぞれが雪の様子をアップするのも毎年のこと。

ヨルダンの雪による自宅軟禁中の楽しみは、寝ること、映画を見ること…。私のヨルダン時代のフランス人のルームメイトは、クレープ作りに精を出していました。寒い時はクレープ…これがフランス人の哲学らしい。

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ヨルダンの雪の季節はいつ?

ヨルダンでは通常、1月2月にドカ雪 (あくまでヨルダン人の感覚で) が降ります。が、たまに12月にドカ雪となることもあります。私のヨルダン滞在中の7年間では、2013年の12月初旬に降ったドカ雪が印象深いです。観光客のお客様がぺトラから出れない、ぺトラに入れない、という事態になりました。

フライトがあるお客様を何とかペトラから出してアンマン空港までお送りするために、胃をキリキリさせながら現地旅行会社や雪で動けないドライバーたちと必死にやり取りをしたこともあります。

2013年にはアンマン市でも相当の量が積もりました。

ぺトラへの道の道中には、ショーバックと呼ばれるエリアがあります。このショーバックが標高約1400メートルのところに位置しているために、雪の量が多く、ここで道路が封鎖されてしまうのです。ちなみにショーバックはリンゴの有名な生産地です。

砂漠でも雪が降る!

砂漠に雪が降るって、きっと想像がつかない方もたくさんいらっしゃると思います。雪化粧したワディラムは得も言われぬ美しさ。写真では一面しか見えませんが、これが360度真っ白なのですから…神々しい風景なのではないかと思います。

ヨルダンを大寒波が襲った2013年の写真。ワディラムの砂漠も真っ白に。

しかし…凍りつく寒さが伝わってきます。普段から砂漠をジープで縦横無尽に走り回っているベドゥイン達にとっては、こんな雪はへっちゃらだと思います。降った雪は地面に吸い込まれ、春には砂漠にもお花が咲きます。

余談ですが、中東のトルコの冬もかなり厳しい寒さ

中東のアラブ世界 (特にレバノン・シリア・ヨルダン) の冬はけっこう厳しいですが、トルコの冬の寒さも相当です。大きな国土を抱えるトルコですから、場所によってかなりの差があるとはいえ、トルコの冬は全般的に寒くて厳しい。イスタンブールの寒さには定評があります。とはいえ、イズミルやフェティエなどエーゲ海沿いのエリアの冬は他のエリアと比べると少しマイルドです。

こちらは私が住むトルコ南部のガジアンテプの雪の様子。2021年1月の写真です。今年は世界的な寒波と言われていますが、トルコに関しては例年より暖かめで雪も少ないです。

トルコにはシリア難民がたくさん住んでいますが、やはりアラブ、雪になるとはしゃぐのはトルコでも同じ。雪が降ったらアラブの子供たちが歓声を上げて外に繰り出します。雪合戦に巻き込まれたら大変なので、アラブの子供たちが外に繰り出しているときには外になるべく出ないようにしています。

冬のヨルダン旅行はお勧めできるか?

冬の時期のヨルダンへのご旅行は、雪や雨に見舞われるというリスクが多くなります。雨ならまだしも、雪で道路が封鎖されると1、2日あるいは下手したら数日間は動きが取れません。個人的には季節のいい時期に来ていただく方がいいかな…と思います。

でも年末年始の時期はヨルダン旅行の人気の時期でもあります。日本ではまとまったお休みが取りにくいですもんね…。冬の時期に中東に旅行される方には、日本と全く同じような寒さ対策をおススメします。温かいジャケット、カイロ、帽子や手袋などなど…。

冬の後には春が来る!

季節は確実に巡って、冬も必ず終わります。1月にもなれば、日に日に日が長くなって寒い中にも春が近いことを感じさせます。とはいえ一番の寒さが2月に控えていることも…。あと少し気を抜かずに乗り切りたいと思います。

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