ヨルダン人の誇り! ヨルダンの郷土料理マンサフ

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ルダンに来てこれを食べずに帰る人はいない…というか、いてはなりません! マンサフを食べずしてヨルダンに来たとは言えません! ヨルダンと言えばマンサフ、マンサフと言えばヨルダン。ヨルダンを代表する料理です。といっても、ヨルダン料理と言えばこれしかない(笑)。

ヨルダンで出てくるアラブ料理は、元々はシリア・レバノンの料理です。もちろん、元々はヨルダン・シリア・レバノンなどすべてをひっくるめて「大シリア」という一つのエリアだったので、料理が似たり寄ったりなのは自然なこと。でも、ヨルダンで生まれたヨルダン料理というのはこのマンサフだけなんです。

マンサフはこんな感じ。

1. マンサフとは何ぞや?

マンサフとはヨルダンの伝統料理で、もともとはベドウィンの料理です。プレートに大量に盛ったライスの上に、ヨーグルトで煮た羊肉(ラム)やチキンをボンボンと載せた料理。いただくときは、ライスとお肉を自分のお皿に取り分け、その上にた~~~~っぷりのヨーグルトソースをかけます。

ご飯とお肉がヨーグルトを吸い込んでしまうので、食事中にも何度もヨーグルトをかけ足します。ヨーグルトが嫌いな人にはかなりきついです。このヨーグルトはもちろん普通のヨーグルトとは全く異なります。ジャミードと呼ばれる、乾燥させて塩っ辛くしたヤギのミルクを使用します。酸っぱくて動物臭い香りが本当にキツイ!

砂漠に住むベドウィンたちにとって、保存食はとても貴重なものでした。それで、ヤギのミルクに塩をたっぷり含ませて乾燥させるジャミードが発達したと思われます。ジャミードとはアラビア語で「固まったもの」を意味します。

ジャミード

ジャミードの名産地は、ヨルダンのカラック。カラック城で有名なところです。ジャミードはジャンボおにぎりより大きめのサイズで、三角の形をしています。これを溶かして使いますので、新鮮な羊の肉があればいつでも食べれる。砂漠のベドウィンにとってはこの上ない便利な料理だったと思います。

ベドウィン料理ですから、レバノンやシリアのあるエリアではこの料理は知られていません。同じアラブでも、「マンサフ? 知らない」なんて言う人もいます。でも、これはヨルダンのれっきとした郷土料理! ヨルダンの誇りなのであります。

2. マンサフにまつわる苦い思い出

ただでさえ乳製品が苦手な私は、このマンサフには苦しめられた思い出があります。下見でヨルダンに来たとき、お食事に招待されていただいたのがこのマンサフ。はっきり言って吐きそうでした。お肉のにおいもきついし、ヨーグルトのにおいも味もきつくて、目を白黒させて喉に流し込んだのを覚えています。しかもマンサフ以外に食べるものがなかった。逃れる道がなかった…。はぁ、今思い出しても苦しい(笑)。

その後「マンサフ恐怖症」になりまして、マンサフと聞くとぞっとしていました。もう二度と食べまいと決意していました。

3. 実はマンサフは美味しい!

ところが、ヨルダンでマンサフを避けることはできない。その後ヨルダンで何度もマンサフを食べる機会があり、家庭によって味が全然違うことが分かりました。レストランでも、料理が美味しいと評判のレストランではマンサフも美味しい。というか、本当に美味しいレストランかどうかを見極めるコツは、マンサフが美味しいかどうかです。

マンサフの味はお料理する人の腕にかなり左右されます。お料理上手な人にかかれば、お肉の臭みが全くなく、サラサラと食べれてしまいます。もちろん、あの酸っぱいヨーグルトソースの臭いには慣れる必要があります。

ヨルダンではこのマンサフがおもてなし料理。マンサフでおもてなしを受けるというのは、光栄なことです。お肉は新鮮である必要があります。ほふられた羊肉をその日に使います。そうすると、お肉は口の中でとろけるほど柔らかい。

4. マンサフの正しい食べ方とは?

ところでマンサフには正しい食べ方というのがあるのです。正しい食べ方は、手で食べるというもの! 右手だけを使います。イスラム教徒にとっては左手は「不浄の手」。トイレでお尻を洗うのは左手です(笑)。ですから食事の時には左手は使ってはいけません。これは素手で食事をする時だけです。スプーンやフォークを使うときは両手を使ってももちろんOK。

さて、男性が一つのトレイを輪になって囲んで右手でそのままマンサフを食べます。女性も手で食べてよいのですが、男性と女性は別々に食べます。マンサフはもともと、男性中心社会のベドウィン料理。男性は男性同士で、女性は女性同士でそれぞれが別のトレイを囲んで食べます。

ちょうどいい写真がありましたので、こちらからお借りしました。私の取引先ではありませんが、ヨルダンの砂漠ワディラムのあるキャンプ場のホームページです。

もちろん、レストランではきちんとスプーンが出てきます。でも家庭でお呼ばれするときには、素手で食べることもあります。マンサフは手で食べてこそ美味しいのだそうです…。ちなみに私は手で食べたことはありません。

5. マンサフにちなんだその他もろもろ

このマンサフを食べる時にはサラダなど他の料理が全く出てきません。ひたすらにマンサフだけを食べ続けます。いやいや、しかしお腹にもたれます。このマンサフをたらふく食べますと、次に襲ってくるのは強烈な眠気!! ヨーグルトは睡眠を促す効果があるようですが、マンサフを食べると本当に眠らずにはいられません(笑)。

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アラブの家庭では、お食事の後にパンチの効いたトルココーヒーが出てきます。マンサフでパンパンに膨れ上がったお腹にこのトルココーヒーを飲むと、消化が促されます。

マンサフはヨルダン人の誇り。さらにこちらの人は、私が一口食べるごとに「好き?」「美味しい??」と矢継ぎ早に聞いてきます。そんな状況で「美味しくない」「嫌い」とは言えない!! とはいえ、何度も言いますが、本当に美味しいマンサフの場合はそんなに苦しまずに食べることができます。

6. 離れると懐かしい、中毒性のある味。

ヨルダンに来られた私のお客様からは、マンサフは概して評判がいい。美味しいレストランを厳選してご紹介していることもありますが、「結構イケる!」というご意見が多かったです。

ヨルダンを離れると、めっきり食べる機会が減るマンサフ。離れると懐かしい味…。あの味は他の料理では出すことができません。トルコではマンサフを食べることができる場所がないので残念! でも、たとえレストランがあったとしても、マンサフのジャミードはヨルダンのカラック産が一番おいしい! やはりヨルダンでのみ本物の味が楽しめるのがこのマンサフ。

ヨルダンにご旅行に来られることがありましたら、マンサフをお忘れなく!

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