甘いスイーツ大好きな男子で溢れている中東

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東と聞けば、テロとか爆弾とか戦争とか内戦とか…、とにかくネガティブな単語が思い浮かぶ人も多いと思います。でも中東の街角には、甘いスイーツを無邪気に頬張るアラブ男性たち(トルコ男性もほぼ同じ)が溢れています。そう、アラブもトルコ人も甘――――いお菓子が大好き。

中東のお菓子は概して超甘いのですが、そんな中でも中東を代表するスイーツはこれ! アラビア語ではカナーフェまたはクナーフェです。トルコ語ではキュネーフェと発音されます。

こちらヨルダンでいつも見かけるカナーフェ

カナーフェは、バーミセリに似た細い細いパスタを使用したペストリー生地と、たくさんのチーズでできています。これを読まれると、スイーツにパスタとチーズ?? と混乱されるかもしれません。でもカナーフェはれっきとした甘い甘いお菓子。

カナーフェは、バターをたっぷり引いたフライパンにペストリー生地を敷き、チーズをた~っぷり散らし、またペストリー生地を重ねたものです。出来上がりに甘い甘いシロップをたっぷりかけます。ピスタチオがまぶされているのもカナーフェの特徴。カナーフェの作り方を簡単に動画で見ることができます。ご関心のある方は是非どうぞ!

カナーフェはあちこちで売られていますが、 “おいしい” と評判の店のカナーフェは一味違います。ヨルダンのアンマンにも有名なカナーフェ店がありまして、そこはいつも人でいっぱい。しかも男性が多い…。ひげが濃くて厳(いか)つい顔をした、一見すると恐そうなアラブのおっちゃんたちが群れをなしてカナーフェ屋さんに集まり、立ち食いをしています。不思議な光景…。でもこれぞ THE 中東の光景。そんな立ち食いの男性たちをかき分けながら、一皿注文します。

これをアツアツで食べます。このシロップとチーズのトロッとした食感が何ともいえぬ美味しさです。あっつあつのチーズがビヨ~~ンと伸びます。

こちららトルコのキュネーフェ。チーズの伸び方はアラブのと同じ。

アラブ世界では、お呼ばれした時などにこのカナーフェをキロ単位で買っていくこともよくあります。すごく喜ばれます。しかし、どっしりと重い。カナーフェ自体、重量があるお菓子ですが、胃にも重たい。カナーフェを初めて食べる人はその甘さに驚かれるはず。でも中東のお菓子はほぼすべて甘いので、やがてこのカナーフェの甘さごときでは驚かなくなります。

さて、ひとことでカナーフェといっても、国によってバリエーションが異なります。

レバノンのカナーフェ
ヨルダンのカナーフェ
トルコのキュネーフェ

レバノンのカナーフェは、かなり異なっていることにお気づきになると思います。ゴマたっぷりの甘くないパンにカナーフェがはさんであり、シロップ漬けされていません。シロップは好みでかけながら食べます。レバノンでは朝食にカナーフェを食べるのが一般的なんです。

トルコのキュネーフェは、注文に応じて大きさの異なったお皿で作られます。1人分なら1人分のお皿で作られます。ヨルダンの場合は、とにかくすっごく大きな丸い巨大バット(容器)に入れて作られます。注文が来たらそれを切り分ける方法。

さて、カナーフェの発祥の地については諸説あるようです。トルコという説もあればエジプトという説もあり…。まぁ中東のお菓子ということでいいではないか。で、どの国のカナーフェが美味しいのかと言えば…もうそれはヨルダンです。多分パレスチナのカナーフェも同じように美味しいはず。

ヨルダンでは表面がパリパリのカナーフェかしっとりしたカナーフェか、どちらかを選ぶことができます。油分が多すぎず、さっぱりしています。そこへ来るとトルコのキュネーフェは、とにかく油分でベトベトしています。これまでトルコで「これはうまい!」と思えるキュネーフェに出会ったことがありません。なので、やっぱりヨルダンのカナーフェが一番です! これは私の意見だけではありません。

ヨルダンやパレスチナなど中東のアラブ諸国に行ったことがある人は、人種に関わらず口をそろえて、トルコのキュネーフェはあかんで、やっぱりアラブのカナーフェが美味しいな! と言います。これ本当の話。ごめんなさいね、トルコが嫌いなわけではないのですが、これが正直な感想です。

ヨルダンにいらしたらぜひご賞味くださいね。絶対おいしいといわれるに違いありません! ただし、中東のカナーフェはそれはそれは甘いので、覚悟して。

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