種は吐き出すのではなく、食べるもの

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柘榴(ザクロ)というフルーツは、日本でまだ一般的ではないかもしれません。ザクロを見かけることはあるかもしれませんが、好きなフルーツは? という質問に「ザクロ!」と勢いよく答える人はあまりいないのではないでしょうか?

秋は中東でザクロの季節。このザクロは表皮がとても硬いのですが、そのゴツゴツとした見かけからは想像もできないほどとてもジューシー。包丁で2つにザクリと切り込むと、ルビーのような透明感のある液体がサラサラと流れ出します。

中には透明感があるきれいな赤い実がぎっしり。

ざくろの実の色は、本当に美しいです。宝石のように透き通った赤色をしています。ぎっしり詰まった実の1つ1つは小さく、その1つ1つに種が入っています。

クロはとても優秀なフルーツだそうで、美肌やアンチエイジングにとても効果があるとか、不妊に効果があるとか、さらには更年期障害や成人病を防いでくれるなどと言われています。ザクロに含まれているエストロゲンという成分がこうした効果の秘訣。

このザクロ、とても美味しいです。とはいえ、食べ方に戸惑う方も多いのでは? かくいう私も一度買ったときは食べ方が分からず、種をいちいち吐き出すのに疲れ果ててしまいました。種を吐き出していると食べた気がしません。だって実のほとんどが種ですから…。

ザクロから遠ざかっていたそんな日、友達からこのフルーツをもらいました。「あんまり好きじゃないねん、種ばっかりやし」というと「種は食べるんだ」とのこと。「でも種ってゴリゴリしているし、何となく苦いし…」「いやいや、それが美味しいんだ」という友達に説得され、再びザクロに挑戦。

日本では種は吐き出すものという固定観念がありませんか? 葡萄(ぶどう)でも種なしブドウなど品質改良されたものが市場に出回り、種は厄介扱い。ところが中東では種は「食べるもの」。中東に限らず、海外からの私の友達もブドウは種ごと食べています。ペッペッと吐き出しているのは私くらいのもの。

私も「種は吐き出すものではなく食べるもの」という発想に切り替えることにしました。すると、あら不思議。これまで厄介者だった種が美味しい食べ物に変身。ザクロも同じです。種を吐き出そうとしていた時は「なんちゅう厄介なフルーツやろ!」と感じていたのが今ではすっかり美味しいフルーツになり、私のお気に入りに。

≪PR≫↓ザクロの魅力をぎゅっと詰めたジュース↓なんとトルコ産の有機栽培のザクロが使用されているとのこと。私が食べているザクロと同じ生産地です! 甘さの秘訣は、あの小さな実1つ1つの薄皮を剥くことだそうです。すごい作業量…。これによって酸味や渋みを抑えて、甘~いジュースができるのだそうです! 忙しい朝には、栄養がマルッと詰まったこんなジュースもお手軽で良いかもしれませんね。

透き通ったルビーのようなザクロの実…。食べているだけで幸せな気分に浸れます。中東ではザクロのシロップもよく売られていて、サラダなどに好んでかけられます。これについてはまた別の記事でご紹介しますね。

それから本当にアラブもトルコ人も種が大好き。かぼちゃの種、スイカの種、ヒマワリの種…ありとあらゆる種が乾燥した形で売られています。こうした乾燥した種を小鳥のようにカリカリと食べるんです。もちろん殻は食べませんが…。これについてもまたいつかご紹介したいです。

皆様もこの優秀なフルーツをぜひぜひお楽しみくださいね!


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