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病みつきになる旨さのトルコの名物料理をご紹介いたします。その名は「チーキョフテ」。トルコに来られたらお気づきになると思いますが、街のあちこちにこのチーキョフテ屋さんがあるんです。
本物のチーキョフテは生肉の肉団子の事だそうです。生肉といえば…レバノンでも似た料理があります。「クッベ・ナイエ」と呼ばれる生の羊肉の料理。生の羊肉をペースト状にして、ニンニクペーストやオリーブオイルをかけて食べます。アラブ (全てではありませんが) は生魚を使ったお寿司は「気持ち悪い!」というくせに、生の羊肉は抵抗なく食べちゃいます。
そんなアラブの話はいいのですが、ここトルコにも生肉の料理があるんですね~。とはいえ、街角で売られているチーキョフテにはお肉は含まれていません。生のお肉が入ると、4 時間ほどしか持たないらしく、街角で売るのには適していないという衛生上の理由みたいです。
その噂のチーキョフテはこんな感じ。
私がイスタンブールにいた時によく利用していたのはテイクアウトのお店です。ですから、きちんと盛り付けをしたことはあまりありません。買ったすぐに食べちゃいますので…。
このチーキョフテ、先ほども書いたように本物には生のお肉が入っています。ではお肉が入らないチーキョフテには何が入っているかというと…ブルゴルと呼ばれる細かい挽き割りの小麦に、唐辛子のペーストやトマトのペースト、玉葱やニンニク、また香辛料など。これらを混ぜこんで、力いっぱいこねる。そして握りずしのように手でぎゅっと握って形を作る。
このチーキョフテ、本来はとてもとても辛いもの。生肉を食べるのですから、香辛料でお肉の臭みを消していたのでしょう。生肉が入っていないチーキョフテのお店では辛さを選べます。慣れてくると、辛くないと物足りない。ですからいつも辛めを注文します。
このチーキョフテは、レタス、ミント、ルッコラなど緑のお野菜に包んで食べるのが一般的。そうそう、レモンもたっぷりかけて。それから、お好みによってはもっと辛くできます。お店では辛いソースを付けてくれます。また酸味の利いたザクロソースをかける人もいます。こちらのザクロソースは中東ではかなり好んで使われるソースですが、チーキョフテのお店でもつけてくれます。
というわけで、テイクアウトのセットはこのようになります。
至れり尽くせりのセット。すぐに食べれちゃいます。そしてこのチーキョフテの美味しいこと!お肉が入っていないのですが、ブルゴル (挽き割り小麦) のおかげで満腹感半端ない。お野菜もたっぷり食べれますし、とぉっても優秀なベジタリアンフードです。
↓ 私の友達お勧めのチーキョフテ専門のスタンド。人目につかないところにひっそり立っていますが、知る人ぞ知る。いつも賑わっています。
上の写真の2つの茶色のお山のようなものがチーキョフタです。これを手でつかみ取ってギュッギュッと形を作ります。このお店は繁盛しているので、いつも新鮮なチーキョフテがあっという間にテイクアウトできちゃいます。
このチーキョフテ、ピクニックにも活用できます。テイクアウトできるので、お出かけ前にさっと買って持っていけます。至れり尽くせりセットなので、自分で準備するものってほとんどありません。それから来客があるときにも便利。テイクアウトしてお皿に盛り付ければ、立派な一品に。活用度高し!それにトルコ人にもアラブにも人気のお味ですから、好き嫌いを気にする必要もありません。
これは病みつきになる味です。本当に美味しい~。お店によって味が違うのでしょうが、私は友達お勧めのこのテイクアウトのお店がすっかりお気に入りになりまして…、イスタンブールにいた時は本当によく利用していました。
実はこのチーキョフテ、発祥はトルコ南東部のアドゥヤマンやシャンルウルファなどだとか。私が現在住んでいる場所からそう遠くありません。でも実は本場では食べたことがないんですよね~。とはいえ、イスタンブールでお店を展開しているチーキョフテ屋さんは、こうしたトルコ南東部から来たクルド人が多かったように思います。
トルコにいらっしゃる機会がある方は、ぜひこのトルコ名物「チーキョフテ」を味わってみてくださいね。ちなみにお店では、薄いパンにチーキョフテと野菜類をくるくると巻いてサンドウィッチのようにしたものを買うこともできます。安くて栄養たっぷり。そして見た目に反したこの美味しさ(笑)、「旨いっ」と思わず声をあげてしまわれるはず。
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