ヨルダン・エジプト・中近東のチップ事情 | 相場・渡し方・現場の本音

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旅行で一番戸惑うことのひとつが「チップ」ではないでしょうか。日本にはチップの習慣がありません。

だから、

  • いくら渡せばいいのか
  • いつ渡せばいいのか
  • そもそも渡さなくてもいいのか

本当に分かりませんよね。私も中東で悩んだことがあります。今でも完璧なわけではありません。ただ、18 年間現場を見てきた立場から、現場のリアルなチップ事情をまとめたいと思います。

ヨルダン・エジプト・中東はチップ文化圏

まず前提として、ヨルダン・エジプトを含む中東諸国は「チップ文化圏」です。とはいえ、この習慣はもともと中東に合ったものではありません。欧米から入ってきたものです。

とはいえ、中東ではサービス業の給与はチップを前提に設定されています。ドライバーの月給は日本円で 3万〜4 万円程度ということも珍しくありません。

彼らのほとんどが家庭持ちです。子どもがいますし、教育費がかかります。子どもが多い家庭も珍しくなく、その分生活費もかさみます。

正直にいうと給与だけでは、生活は成り立たないのです。ですから、チップは「おまけ」ではなく収入の一部です。

タクシーは不要。でも専用車は別

タクシーを使って移動される方の場合、基本的にチップは不要です。提示された金額にはすでに含まれています。

問題は、専用車です。専属ドライバーがつく場合、ここは完全に「チップ文化圏」です。

日本人が戸惑う理由

日本では

「仕事なんだから完璧にやるのが当然」

という感覚があります。

でもドライバー側からすると、

「この給料条件でここまでやっている」

という感覚もあるんです。そして現場でよく聞く本音がこれ…

「日本人は “ありがとう” を何度も言ってくれる。でもチップは少ないことが多い」

いや、確かに…。、耳が痛い‼ 極端な言い方をすれば、中東では「ありがとう」という回数を 1 回減らしてチップを少し多めに渡すほうが、はるかに気持ちは伝わります。

チップを渡さなかったらどうなる?

表向きは何も起きません。誰も怒りませんし、誰も文句を言いません。ヨルダンでは特に、ドライバーやガイドがお客様に直接不満を言うことはほぼありません。

ただし、必ず私のところには報告が来ます。

「今回はなかった」

「少し寂しかった」

ドライバーやガイドは、お客様には言いませんが、私には本音を言います。私はその間に立っています。

日本人のお客様の顔も守りたい。

現地スタッフの誇りも守りたい。

実は現地コーディネータとしては、その板挟みが一番つらい。私がこっそり補ったこともあります。

エジプトのチップ事情は少し違う

エジプトでは、チップ文化がさらに強いです。

ガイドがお客様に「もっと多く欲しい」といったり、チップの額を見て突然沈んだ顔をしたり…ヨルダンよりかなり率直です。分かりやすいという意味ではよいのかもしれません (?) が、そんな露骨にしないで‼ と私は心の中で叫んでいます。そしてこのことが原因で、旅行会社と何度も話し合いをしたこともあります。

私も最初は驚きました。なぜここまで露骨…?といろいろ悩んだこともあります。

エジプトでは観光業の歴史が長く、イギリス統治時代から欧州富裕層を相手に発展してきました。

アガサクリスティの『ナイルに死す』の世界を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。そうした歴史的背景の中で「サービスとチップ」という関係が強く根付いた側面があるのではないかと個人的には感じています。

「そういう文化なのだ」と理解しておくと、気持ちは楽になるかもしれません。

こうした印象は、「日本人」という単位で積み重なります。海外では、ひとりひとりが日本の代表だからです。

ヨルダン・エジプト・中東のチップ相場の目安

少人数の個人旅行 (1-3 名)で来られる場合、チップの相場はこんな感じです。あくまで目安です。

ドライバー:1日 US$ 10〜30

ガイド:  1日 US$ 15〜35

ドライバーに関しては、走行距離などにもよります。それにチップは、もちろん強制ではありません。

でも正直に言うと、10 ドル未満はかなり厳しい印象です。ちなみにエジプトでは、日本語ガイドは 1 日当たり US$20 を仕事を受ける条件にしてきます。

さらに詳しい国ごとのチップの相場については、こちらから → 公式サイトのチップのページ

「チップは気が向いたときだけ」は通用しない

チップは

  • 特別なサービスをしてもらったときだけ
  • すごく感動したときだけ

というものではありません。実は、それは日本的な考え方です。

世界では、

「あなたの仕事を評価しています」

という意思表示です。

これはシリアでの経験ですが、高級ホテルにお泊りだったお客様がドライバーに全くチップを渡されず、ドライバーがショックを受けていたことがありました。私に「なぜなんだ」と聞いてこられ、説明に困ったことを覚えています。

海外では、一人一人が「日本人」という単位でみられます。評価は積み重なります。

チップはいつ渡す?

特に決まりはありません。

  • その日の終了時
  • もしくは最終日にまとめて

など、お客様にとってご都合がいい方法でお渡しいただければ…と思います。渡し方としては、

  • 小さく折って、握手のときにさりげなく手渡し
  • 「Thank you」「Shukran (シュクラン)」で十分

こんな感じでしょうか。スマートにしなきゃと思っていただかなくても全然大丈夫です。あ、チップ!とあたふたされても大丈夫です。特にエジプト人は、しっかり待っていますから(笑)。

ワディラムの場合のチップ事情

ワディラムのジープツアーやラクダ乗りでは、終了時に担当者へチップを渡すのが一般的です。ここで戸惑う方がとても多いかもしれません。

でも最後に自然に手渡せば問題ありません。

レストランのチップはどうする?

ヨルダンやエジプトのレストランでは、会計時にすでにサービス料 (Service charge) が含まれていることが多いです。その場合、必須ではありません。

ただし、少し補足を。

日本では会計をきっちり 1 円単位まで支払うのが普通ですが、中東では端数を切り上げる方が自然でスマートに見られます。

例えば、合計が 18.5 JD なら 19 JD にする、といった感覚です。ちなみにこれはタクシーでも配車アプリ(ウーバーなど) でも同じで、端数は切り上げるとスマートかつ相手もハッピーになります。

高級レストランでは、すでにサービス料が含まれているとしても、満足した場合に 5〜10% ほどテーブルに残すこともできます。ただし無理に多く渡す必要はありません。

イスラエルの場合

イスラエルでは事情が少し異なります。

レストランではチップはほぼ必須と考えられています。現地の日本語ガイドからも「レストランでは基本的に支払うのが一般的」といわれたことがあります。目安は 10〜15% です。

最近ではサービス料が含まれている場合もありますので、まずはレシートを確認してみてください。ただし、ヨルダンやエジプトと比べると、レストランでのチップの習慣はかなり浸透しており、ツーリストであっても前提と考えられていることが多いです。

国が変わるとルールも変わります。そこもまた旅の一部です。

日本人のお客様が中東で好まれる理由

アラブの旅行関係者の間では、日本人のお客様の評価は非常に高いです。

・威張らない。

・丁寧

・敬意を持って接してくれる

…などは本当によく聞く言葉です。そんな評価をもらうと、私もとてもうれしくなります。これからも、現地でも歓迎され続けてほしいと思います。

そして、私のお客様について

最後に、ひとつ正直にお伝えしたいことがあります。実は、私のお客様は本当に良い方ばかり。これは私が言うのではなく、ドライバーたちがよく口にする言葉です。

「Naoko のお客さんは礼儀正しい」

「威張らない」

「一緒にいて気持ちがいい」

…などなど。

正直に言えば、チップの金額だけを見れば、欧米のお客様の方が高額なこともあります。

でもそれでも、「Naoko のお客様だから」という理由で旅行会社もかなり頑張って、誠心誠意、最後まで尽くしてくれます。お客様には分からないかもしれないのですが、追加のサービスもしてくれています。

これは私にとって、本当に誇らしいことです。だからこそ私は、この信頼を守りたいと思っています。

もちろん欧米、特にアメリカのツーリストなどは、何でもないことに対しても 100 ドル紙幣をサラッと渡したりします。 日本人の感覚とはまるで違う。それでも、アラブのドライバーたちは日本人のお客様を好みます。

最後に

チップは義務ではありません。ただ、その国の文化を尊重する姿勢は、必ず相手に伝わります。

これまでのお客様が築いてくださった「日本人は丁寧で誠実」という評価。それを次のお客様にもつないでいけたらうれしく思います。

中東旅行をご検討中の方へ

ヨルダンやエジプトなど中東旅行をご検討中の方やご関心があるという方は、チップや現地事情についても含めてお気軽にご相談ください。

現地コーディネータとして 18 年、実際の現場を見てきた立場から、分かりやすくお伝えします。

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