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ヨルダンはイスラム教徒が多数を占める国ですが、旅行者が気になるのが「お酒は飲めるのか?」という点です。
結論から言うと、ヨルダンではお酒は合法で、旅行者も普通に飲むことができます。
ただしイスラム文化の影響もあり、日本とは少し事情が違います。
このページでは、現地在住のツアーコンサルタントの視点から、ヨルダンのお酒事情について詳しく解説します。
ヨルダンではお酒は合法
ヨルダンではアルコールは法律で禁止されておらず、外国人も現地の人もお酒を飲むことができます。
ただしイスラム教では飲酒が禁じられているため、国民の大多数を占めるイスラム教徒は基本的にお酒を飲みません。
そのため、日本のようにどこでも自由に飲めるというわけではなく、飲める場所はある程度限られています。
お酒を売っている店のほとんどはクリスチャンのお店
ヨルダンではお酒を扱う店の多くは、キリスト教徒が経営しているお店です。ヨルダンの人口の約 4% ほどがキリスト教徒といわれています。
彼らが経営するショップではアルコールを販売しており、
- ワイン
- ビール
- ウイスキー
- ウォッカ
など様々なお酒が購入できます。
特に首都アンマンでは、アルコールを扱う専門店を比較的簡単に見つけることができます。
4・5 星ホテルではお酒が飲める
旅行者が一番安心してお酒を飲める場所は ホテルのバーやレストランです。
特に
- 4つ星ホテル
- 5つ星ホテル
ではほとんどの場合アルコールを扱っています。

そのため、旅行中にお酒を飲みたい場合は、ホテルのバーやレストランを利用するのが一番確実です。
ローカルのレストランではお酒がないことが多い
ヨルダンではすべてのレストランでお酒が飲めるわけではありません。多くのレストランではアルコールを扱っておらず、飲み物は
- ジュース
- ソフトドリンク
- ミントレモネード
- アラビックコーヒー
などになります。
そのため、お酒を飲みたい場合は
- アルコール提供レストラン
- ホテルレストラン
- バー
を選ぶ必要があります。
ヨルダンでのアルコールの値段 (目安)
ヨルダンではイスラム圏の国のためアルコールには高い税金がかかっています。そのため、日本やヨーロッパと比べても値段はかなり高めです。
ビール (500ml程度) の目安
- ホテル・レストラン: 8〜12JD
- バー・パブ: 6〜10JD
- 酒屋 (リカーショップ):3〜5JD
※輸入ビール (Heinekenなど) はさらに高く、12JD 以上することもあります。
アルコールが飲めるエリア (アンマン)
アンマンでは、アルコールを提供するバーやレストランは主に以下のエリアに集中しています。
Jabal Amman (ジャバル・アンマン)
レストランやカフェが多く、アルコールを出す店も多い地区。この地区には、Rainbow Street (レインボーストリート) があり、この通り沿いにカフェやレストランが集中しています。観光客や外国人、またヨルダン人の若者たちに人気のエリアです。
Jabal el Weibdeh (ジャバル・ウエブデ)
もともとクリスチャンが多いエリアで、現在は外国人も多いです。
第 3 サークルの近く
第 2、第 3 サークルにもリカーショップがあります。
Abdoun (アブドゥーン)
高級住宅街で、おしゃれなバーやラウンジが多いエリア。
これらの地区では、外国人旅行者でも比較的気軽にアルコールを楽しめます。
酒屋 (リカーショップ) の探し方
ヨルダンでは多くのスーパーではアルコールを扱っておらず、酒屋 (Liquor Store) で購入するのが一般的です。
ただしアンマンには Cozmo や Miles などの大型スーパーがあり、これらの店ではビールやワインが販売されています。
Google Maps で以下のように検索すると見つかります。
- Liquor Store
- Wine Store
- Alcohol Shop
アンマンにはアルコール専門店がいくつもあり、ビール・ワイン・ウイスキーなどを購入できます。ヨルダン産のワインをお土産にすることもできますよ。
ラマダン期間中のアルコール事情に関する補足
なお、クリスチャンが経営するリカーショップでも、ラマダン期間中アルコールの販売や提供は制限されることが多いです。ラマダン中のご旅行の際は、ご注意くださいね。
アカバではお酒が比較的安い
ヨルダン南部の港町 アカバ (Aqaba) は、ヨルダンの中でも少し特別な場所です。アカバは 特別経済区(ASEZ:Aqaba Special Economic Zone) に指定されており、税制がヨルダンの他の地域とは異なります。
そのため、ヨルダン国内の他の都市と比べて アルコールの価格が比較的安いことで知られています。
アンマンやペトラでは高いアルコールも、アカバでは比較的手頃な価格で販売されていることがあります。
アカバには酒屋も多い
アカバでは、他の都市よりも アルコールを扱う店を見つけやすいのも特徴です。
観光客が多いこともあり、
- 酒屋
- ホテルのバー
- レストラン
などでお酒を提供している場所が比較的多くあります。
そのため、ヨルダン旅行中にお酒を楽しみたい方にとっては、アカバは比較的ハードルの低い場所と言えるかもしれません。
ただしアカバで買ったお酒は持ち出し制限がある
ただし注意点もあります。アカバで購入したアルコールは、ヨルダン国内の他の地域へ持ち出す際に制限があります。そして、アカバから出るとチェックポイントがあり、荷物が調べられることも。
アカバは税制が特別な地域のため、他の都市へ大量に持ち出すことは認められていません。
実際には旅行者が少量持って移動することはありますが、大量に購入して持ち出すことは避けた方が良いかと思います。
アカバはヨルダンで一番お酒を楽しみやすい町
このような事情から、ヨルダンの中で最もお酒を楽しみやすい町の一つがアカバと言われています。
紅海に面したリゾート地でもあるため、
- ホテルのバー
- ビーチクラブ
- レストラン
などでアルコールを楽しむことができます。
ヨルダンの飲酒年齢
ヨルダンでは18歳以上でお酒を購入・飲酒することができます。ただし実際には、ホテルやレストランではそこまで厳しくチェックされることは多くありません。
とはいえ、法律上は18歳以上となっていますので、未成年の飲酒は控えてくださいね。
ヨルダンで飲めるお酒の種類
ヨルダンではイスラム教徒が多数を占めるため、お酒を飲まない人も多いですが、お酒自体は合法であり、特定のレストランやバー、ホテル、酒屋などで購入・飲酒することができます。
ここでは、ヨルダンで一般的に飲まれているお酒の種類を紹介します。
ヨルダンの伝統的なお酒
アラク(Arak)
アラクについては、私の別ブログでも扱っています→記事はこちら

アラックは中東で広く飲まれている蒸留酒で、ヨルダンの伝統的なお酒として知られています。特徴はアニス(八角) の香り。水や氷を加えると白く濁るミルキーな色になるのが特徴です。
アルコール度数は比較的高く、40〜53%程度あります。主にメゼ (中東の小皿料理) と一緒に飲まれることが多く、キリスト教徒のコミュニティやお酒を提供するレストランではよく見かけます。
主なブランドは以下の通り。ヨルダン土産にもどうぞ☺
- Arak Haddad
- Arak Zumot
- Arak Zahra
- Arak Touma
- Arak Fakra
- Arak Kefraya
ヨルダン産ワイン
ヨルダンでもワインは生産されており、特にマダバ周辺や北部の地域でワイン造りが行われています。
主なヨルダン産ワインは以下の通りです。
- Saint George Wine
- Jordan River Wines
- JR Classic / JR Reserve
ワインの種類としては…
- 赤ワイン
- 白ワイン
- ロゼワイン
- スパークリングワイン
となります。
ヨルダンのビール
ヨルダンにはいくつかの国内ビールブランドがあります。
主なもの:
- Petra Beer(ペトラビール)
- Carakale Craft Beer(カラカレクラフトビール)

特にペトラビールはヨルダンでよく知られているビールで、アルコール度数が選べます。
例:
- Petra 8%
- Petra 10%
ヨルダンで飲める海外のお酒
ライセンスを持つ酒屋やホテルのバーでは、世界各国のお酒も提供されています。
ビール
輸入ビールも多く、以下のブランドは比較的よく見かけます。
- Amstel
- Heineken
- Carlsberg
- Budweiser
- Corona
- Almaza
- Mahou
ワイン
世界各国のワインもホテルやレストランで提供されています。
よく見かける産地:
- チリ
- フランス
- アルゼンチン
- イタリア
メニュー例:
- Santa Digna Sauvignon Blanc
- Barton & Guestier Chardonnay
- Graffigna Pinot Grigio
その他、ウイスキー・ウォッカ・ジン・ラム・テキーラなども
バーでは世界的なブランドのウイスキーや、その他の種類のお酒を飲むことができます。ただし、お値段はかなり張ります…。
ヨルダンで飲めるカクテル
ホテルのバーやお酒を提供するレストランでは、世界的に有名なカクテルも注文できます。
例えば、こんな感じ。
- Mojito
- Margarita
- Cosmopolitan
- Whiskey & Cola
- Vodka Energy
ワディラムではお酒は基本的に飲めない
人気観光地 ワディラム (Wadi Rum) では事情が少し違います。ワディラムのキャンプ場では、基本的にアルコールは提供されていません。キャンプ場の多くはベドウィンの家族が運営しており、この地域にはキリスト教徒がほとんどいないためです。
そのため、どのキャンプ場でもお酒は扱っていません。
お酒を飲みたい場合は持ち込み
どうしても飲みたい場合は、持ち込みになります。

多くの旅行者はペトラのある町「ワディムーサ」でお酒を購入してからワディラムへ向かいます。ペトラでは、数は少ないものの、小さな商店でビールを扱っている場合があります。
キャンプ場ではビールは冷えない…
ただしワディラムのベドウィンキャンプでは冷蔵庫がない場合も多いため、
- ビール
- ワイン
などは常温で飲むことになることもあります。
ただし、いわゆるラグジュアリーキャンプ場と呼ばれるキャンプ場では、テントやドーム内に冷蔵庫が備え付けられていることもあります。
ラマダン中はお酒は控えるのがマナー
イスラム教の断食月 ラマダン (Ramadan) の期間中は注意が必要です。
この時期は
- 酒屋が閉まる
- レストランでアルコール提供が停止する
こともあります。
またラマダン中にワディラムのキャンプ場にお酒を持ち込むのは、文化的な配慮の観点から控えていただくようお勧めします。
公共の場での飲酒はNG
ヨルダンでは
- 公園
- 道路
- 観光地
などの公共の場での飲酒は禁止されています。
お酒を飲む場合は
- レストラン
- バー
- ホテル
などの場所で楽しむようにしてくださいね。
ヨルダンへの日本からのアルコール持ち込み
ヨルダンでは、日本からお酒を持ち込む方もおられます。あちこち探す手間を省けますし、ホテルの部屋の冷蔵庫で冷やすことができると思われる方もおられるでしょう。
ただし…、ヨルダンあるあるですが、ホテルによっては冷蔵庫があまり機能していないこともあります💦
実際にペトラの「Petra Guest House」に宿泊されたお客様から、こんな感想をいただきました。

ヨルダンではホテルによって設備の状態が日本ほど安定していないこともあります。そのため、持ち込んだお酒を冷やすつもりの場合は、必ずしもキンキンに冷えるとは限らないという前提でいていただくほうが良いかもしれません…。
なお日本からの持ち込みの場合は、一般的に免税で持ち込める量は「1人あたり約1リットル程度」とされています。
それ以上の場合は関税の対象になる可能性があります。実際には入国時に厳しくチェックされることは多くありませんが、個人で楽しむ範囲の量にしておくのが無難かなと思います。
まとめ
ヨルダンではお酒は合法で、旅行者も普通に楽しむことができます。ただ、イスラム文化の影響もあり、飲酒を好まない人も多くいます。周囲への配慮を忘れず、節度を持って楽しむことが大切です。
日本と事情が違うのは…
- 飲める場所が限られている
- ワディラムでは基本的に飲めない
- ラマダン中は注意が必要
といった点。
文化への配慮はくれぐれもお忘れなく☺
中東旅行をご検討中の方へ
ヨルダンやエジプトなど中東旅行をご検討中の方やご関心があるという方は、チップや現地事情についても含めてお気軽にご相談ください。
現地コーディネータとして 18 年、実際の現場を見てきた立場から、分かりやすくお伝えします。
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