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ヨルダンの死海南部の沿岸には、ガイドブックにはほとんど載っていない不思議な場所があります。
それが「ピンクレイク」と、そこから少し歩いた場所にある Jisr al-Milh (ジスル・アル・ミルハ= 塩の橋) です。
このエリアは、死海でも数少ない “自然のままのビーチ” が残る場所で、観光地化されたリゾートとはまったく違う景色を見ることができます。
死海のピンクレイク (Pink Lake) とは?
ピンクレイクは、死海沿岸にある塩湖の一部で、塩を好む微生物 (好塩菌) が作り出す色素によって水がピンク色に見えます。

この色は一時的な現象ではなく、この場所では常にピンク色の水が見られるのが特徴です。
死海の強烈な日差しと高い塩分濃度によって、微生物が一年中活動しているため、この独特の色が保たれています。
とはいえ、このピンクに染まっている部分はそれほど広くありません。せいぜい 3-4 個のプールが染まっている程度です。ですから、実際に行ってみると「あれ? これだけ…?」となることも。
死海の塩の橋(Jisr al-Milh)とは?
実はピンクレイクの先にあるのが、これぞ秘境という死海の絶景。まっすぐに進むと、巨大な白い塊が現れます。

これは岩ではなく、結晶化した塩が長い年月をかけて固まったものです。死海の水が蒸発するたびに塩が沈殿し、それが何層にも積み重なって、まるで岩のように硬い塩の柱や塊を作り出しました。

これらの塩の塊が連なり、人が歩けるような地形になっていることから、この場所はアラビア語で 「Jisr al-Milh (塩の橋)」 と呼ばれています。
この場所が「秘境」と呼ばれる理由
このビーチは、死海沿いでも非常に珍しい特徴を持っています。
通常の死海のビーチは、大きな石がゴロゴロしていて歩きにくい場所がほとんどですが、ここは白い砂利と塩の結晶が混ざった地面で、比較的歩きやすいのが特徴です。
また、この場所は死海沿いの道路からは見えません。駐車場から急な斜面を下り、歩いてたどり着いた人だけが見ることができます。観光客で混雑することも少なく、とても静かな環境が保たれています。
何よりびっくりするのが、水の透明感。エメラルドグリーンの浅瀬が続きます。こんな美しい死海は、ホテルが立ち並ぶリゾートエリアでは見ることができません。多分、ヨルダン側でもイスラエル側でもこんな死海の風景は超レア。人間の手がほとんど入らない原始の死海の姿を楽しめます。
行くときの注意点 (重要)
このエリアには、シャワー、売店、トイレなどの設備はありません。死海に入ると体が塩でベトベトになるため、自分で水をボトルに入れて持参することが必須です。
ピンクレイクの駐車場周辺で水を買うこともできますが、かなり高めの価格設定になっています。なお、駐車場に車を停めると 3 JD (ヨルダンディナール) ほどを請求されます。
これは公式の料金ではなく、この場所を知っている地元のヨルダン人が自主的に徴収しています。
服装と装備
ピンクレイクへ行くには、死海沿いの道路にある駐車場からかなり急な斜面を下る必要があります。
そのため、
- 運動靴で下りる
- ビーチサンダルは持参して、海に入る時だけ履き替える
というスタイルがおすすめです。
また死海付近は年間を通して暑く、太陽の光もかなり強いので、帽子やサングラスなどはぜひお持ちください。水分補給のための水のボトルもお忘れなく。

ピンクレイクの奥に見えるのが死海です。ぜひ死海の絶景「塩の橋」まで足を延ばしてくださいね。
まとめ
ピンクレイクと塩の橋は、死海が長い時間をかけて作り出した、色と形の両方を楽しめる特別な場所です。
有名リゾートでは見られない本来の死海の姿を体験したい人には、ぜひ訪れてほしい場所です。
補足: 死海・ピンクレイクへの移動について
ピンクレイクは死海の主要リゾートエリアから 30 分ほどさらに南に進んだ場所にあり、目立つ標識がありません。自力でいく場合は、事前にルートを確認する必要があります。
またピンクレイクは道路からほとんど見えない場所にあり、徒歩で斜面を下りてアクセスします。現地のヨルダン人が車の誘導や注射湯堂をしていることが多く、3 JD 程度の駐車協力金が求められる場合があります。
この記事ではピンクレイク周辺の魅力にフォーカスしましたが、死海全体のアクセス方法 (アンマンからの移動など) については別記事で詳しく説明します。
現時点で一般的なアクセス手段としては、3 種類あります。タクシー、旅行会社の専用車 (ドライバー付きのお車)、アンマンから出るツーリスト用の JETT バスです。ただし、JETT バスは死海のリゾートエリアにある主要ホテルとアンマンを結ぶのみで、ピクチャレスクまで行くことはできません。
ピンクレイクは観光バスの一般ルート外なので、別途で移動手段を手配する必要があります。詳しくは別記事をご参照ください。
この記事を書いているのは、ヨルダン・エジプト・中近東専門ツアープランナー(現地17年)のPicturesque Levant です。公式サイトはこちらから。
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